Netflix『バード・ボックス』は、次の『ハウス・オブ・カード』

Netflix Bird Box バード・ボックス 1

記録的なヒット

Netflixのオリジナル映画『バード・ボックス』を観ました。配信後7日間で4,500万アカウント以上に視聴され、オリジナル映画としては過去最高を記録したそうです。
🗞‘Netflix says over 45 million accounts watched Bird Box — here’s what that means

2018年12月時点のNetflixの会員数は1億3,700万ユーザーなので、30%強に当たる人が『バード・ボックス』を観たことになります(何分以上の視聴で観たとみなすのかは不明)。

バード・ボックス 視聴ユーザー

すぐに入り込める、シンプルな設定

目隠しは絶対に外さないで。外したら、ぶつわよ

冒頭のシーンで、サンドラ・ブロック演じるマロニーが、2人の小さな子どもに向けて、強く念押しします。

目隠しを外したら、死ぬ

Netflix Bird Box バード・ボックス 2

物語のはじめに、このルールが共有され、他の登場人物もそれに従っていることが徐々にわかっていきます。

目隠しは絶対に外さない事。見たら、死ぬわ

たったこれだけのシンプルな設定ながら、「なぜ外しちゃいけないのか」「外すと何が起きて、どう死に至るのか」「この状況をどう解決するのか」という疑問が浮かび、引き込まれる導入になっています。

Netflix Bird Box バード・ボックス 3

わかりやすさが生んだもの

『バード・ボックス』のシンプルな設定は、ストーリーの強力な柱となっただけでなく、映画の設定を真似て、目隠しビデオを投稿する人たちも生みました。

それらは「Bird Box Challenge」でYouTubeを検索すると、見つけることができます。目隠しは危険を伴うため、Netflixは、これらの行動に対して、注意を促しています。
🗞Bird Box Challenge goes viral as Netflix issues danger warning

YouTubeもガイドラインに従って、危険なものを削除していると報道されています。
🗞YouTube is taking down some of those “Bird Box Challenge” videos

『バード・ボックス』のおもしろさ

「Bird Box Challenge」は、作品の設定を借りた表面的な行動です。

たしかに「外を見たら、ダメ」というシンプルな設定にガツンとやられるのですが、それはあくまで導入部のフック。僕が本作でおもしろいと感じたのは、主人公マロニーの変化。

なかなか本音を見せなかったマロニーが、究極の状況を通じて、その人間性を明らかにしていくところにおもしろさを感じました。

音楽は、トレント・レズナー&アッティカス・ロス(『ソーシャル・ネットワーク』のサントラが有名)で、スリリングな展開の演出に一役買っています。

サンドラ・ブロックの起用、脚本、音楽、演出など総合的に見て、『ハウス・オブ・カード』のように、Netflixによって計算尽くされた感じもする作品でした。