〈ドラッカー図解〉「顧客の創造」とは

ドラッカー図解 顧客の創造

本記事は、2010年4月公開の記事をアップデートして再掲したものです。

ドラッカー著『マネジメント』を図解するシリーズ、3話(全9回)。

今回のテーマ

前回の記事では、マネジメントの役割を図解しました。今回は話を広げて、企業とは何か、その目的をまとめます。

企業が目指すのは利益か?

企業は利益を出すことで、それが原資となり活動を継続できます。よって高い利益は企業活動の「条件」です。

しかし利益は自動車の燃料みたいなものなので、企業が目指す目的地ではありません。

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企業=営利組織であっても、利益をあげることが存在の目的とはならないため、行き先は別に必要です。

企業が目指す先は?

企業の目的地が利益ではないとしたら、何を目指して企業は活動をしているのでしょうか。初回の記事「マネジメントとは」でまとめたように、企業が目指す先には社会への貢献があります。

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でもゴールが「社会」では、あまりにも大雑把です。

そこで、その構成要素に目を向けます。社会を構成するものは、国や組織、家族など。突き詰めれば、社会はたくさんの人たちによって成り立っています。

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企業から見れば、たくさんの顧客と潜在顧客たちの集まりが社会です。

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したがって、企業が社会に貢献するには、その構成要素である顧客の生活に製品やサービスを通じて貢献します。

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顧客に照準を合わせることで、企業活動の燃料である「利益」にも直結します。なぜなら、企業が提供する製品やサービスに対して、その価値を認めてお金を支払うのは、社会全体ではなく、一人一人の顧客だからです。

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そこでドラッカーは企業の目的は顧客を創造することだと述べています。

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顧客の創造とは?

顧客が対価を支払うのは、求めていた製品・サービスの提供をうけたときです。何を欲しいか顧客自身がわかっていて探している場合もあれば、気がついていなかったけれど実は欲しかったという場合もあります。

顕在化している欲求に対しては、それを満足させる手段を提供します。潜在的な欲求に関しては、欲求に気がついてもらい、それを需要に変えることで、新たな顧客と市場が生まれます。

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これが「顧客の創造」であり、企業が利益を燃料にしてなすべきことです。

今回のまとめ

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つづきを読む

次回は、企業の目的である「顧客の創造」を実現するために必要な基本機能「マーケティングとイノベーション」をまとめます。

企業の目的は、顧客の創造である。したがって、企業は二つの、そして二つだけの基本的な機能を持つ。それがマーケティングとイノベーションである。マーケティングとイノベーションだけが成果をもたらす。(『マネジメント【エッセンシャル版】』より)

次の記事:〈ドラッカー図解〉マーケティングとイノベーション

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